お蕎麦ってどうやって栽培するの?
家庭でもお蕎麦は栽培できるの?
必要な物は何?
こんな疑問にお答えします。
蕎麦鑑定士1級取得者で現役の調理師です。
飲食店に20年以上勤務しています。
結論はホームセンターのプランターに土で「誰でも簡単」に栽培できます。
手間もほとんどかからないので楽ちんですよ。
お蕎麦の花を咲かせましょう「蕎麦の栽培方法」は至って簡単です。
お蕎麦は「タデ科・ソバ属」に分類される一年草にあたります。
花を咲かせ種を収穫し、石臼で製粉すると蕎麦粉になります。
栽培が簡単な理由は「荒れ地でも育つ生命力」があるからです。
乾燥や干ばつでも耐えられる順応性の高い穀物が蕎麦なんです。
その昔では「饑饉になったら蕎麦を撒け」と言われるほど栽培しやすかった事がわかります。
蕎麦は通常100日で育つとも言われていることから、食糧難の時代でも重宝されたことでしょう。
そんな苦境でも育つので、ご家庭でも簡単に栽培することが可能なんです。
言ってしまえば基本的にほったらかしてもある程度育ってくれますよ。
栽培に用意する物
普通にホームセンターで購入出来る鹿沼土・野菜用の培養土で十分栽培できます。
鹿沼土は保水・通気・排水性にがよく、園芸用によく使われます。
肥料は特別必要ありませんが野菜用の培養土でも良いでしょう。
観賞用なら20cm位のプランターでも可能です。
湿気が多すぎるのを嫌いますので、水はけの良いものを選ぶ事がおすすめです。
栽培の時期は4~6月、7月~8月に撒くのがおすすめです。
いわゆるお蕎麦の旬に栽培・収穫出来ることが好条件だと言うことです。
4~6月は夏の新蕎麦
7~8月なら秋の新蕎麦
お蕎麦の栽培方法
栽培方法です。
鉢底石と言ってもこだわりが無ければ庭の小さな石を数個入れておけば大丈夫です。
鹿沼土・野菜用の培養土を半々で入れます。
培養土だけでも大丈夫です。
種にかぶせる土はとっておきましょう。
蕎麦の種を植えます。
パラパラと撒けば良いでしょう。
沢山撒きすぎると増えすぎてボーボーになるので注意が必要です。
種を植えたら土をかぶせていきましょう。
最初は沢山のお水をあげましょう。
芽が出るまでこまめにお水をあげ、土が乾かない程度にしておきます。
芽が出て発芽してきたら、土が乾いてからお水をあげましょう。
プランターに沢山、蕎麦が発芽したら少し間引いてあげます。
最初は赤い茎が出てきますよ。
50cm以上伸びますので園芸用の支柱で支えてあげます。
白く小さな花が咲きますよ。
(赤い花が咲く品種もあります)
注意点としては害虫「ヨトウムシ」が葉を食べる事があります。
殺虫剤で除去しましょう。
お蕎麦の花が咲くとミツバチが蜜を吸いにやってきます。
蕎麦はミツバチなどが蜜を吸う際に付着した花粉を運びます。
別の蕎麦を交配されて実を結ぶ「他家受粉」の穀物と呼ばれています。
蕎麦の栽培「まとめ」
いかがでしたか?
家庭用の観賞用では簡単に栽培する事が可能なお蕎麦。
実際にお蕎麦屋さんに届けられるお蕎麦は「徹底した管理」の元で手間暇をかけて栽培しています。
栽培後も「脱穀・乾燥・掃除・磨き・製粉」されていきます。
最後に蕎麦屋さんでお蕎麦にする事で、ようやく1本の蕎麦が出来上がります。
ご自身で栽培して知ることで、よりお蕎麦に興味が持たれれば幸いです。
この記事を読んだ後に是非ともお蕎麦屋さんに足を運んでみましょう。
お読み頂きありがとうございました。
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