蕎麦屋のつまみ「蕎麦前10選」蕎麦屋さんならではの肴が食べられます。

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江戸時代から蕎麦屋でお蕎麦を食べる前には「蕎麦前」を頂くことが良くありました。

蕎麦前とは名前の通り「お蕎麦の前に食べるもの」または呑むお酒のことを指しています。

蕎麦屋さんに入ったらお銚子2~3本を頂くのが粋で当然でした。

お酒も蕎麦屋さんには「御酒」と呼ばれ上等なお酒が置かれていたこともあります。

そんなお酒と共に食べる肴を「蕎麦前」といって楽しんでいたそうです。

蕎麦前に提供されるつまみはお蕎麦の種物に使われる具材です。

簡単に手早く提供出来るメリットもあるからでしょう。

しっぽくなどに使われる蒲鉾を板わさにしてだしたり、玉子焼や焼き海苔。

焼き鳥に天ぷらなど「蕎麦屋にある素材」をいかして肴にしてました。

今回はそんな蕎麦屋の「蕎麦前」を紹介します。

目次

定番は板わさ

定番は板わさ

蕎麦屋さんの定番と言えば「板わさ」です。

蒲鉾のことですよね。

山葵をチョンと蒲鉾につけ、醤油で食べるとあっさりしてお酒が進みます。

今も昔も変わらない定番の肴です。

一口メモ

昔の蒲鉾は鉾の穂に魚のすり身を付けて焼いたことから始まっています。

室町時代に合ったようで板状に付けた物を最初は蒸さずに焼いていました。

江戸時代になり蒸し蒲鉾に変わり現在に至っています。

玉子焼き

玉子焼き

月見や卵とじで使われる卵と出汁を割って焼いた物が玉子焼きです。

現代ではだし巻きと呼ばれて鰹出汁や蕎麦つゆで割って焼き上げる。

みりんや砂糖を隠し味にして、少し甘めのだし巻きを作る所もあります。

大根に生醤油又はかえしをかけて、だし巻きにのせて食べるのが美味。

巻き方も関東風なら奥から手前に巻いていき、京都巻なら手前から奥に巻いていきます。

そちらにしても出汁がジュワッとでて「ハフハフ」しながら食べるとお酒が進む物です。

焼き味噌

焼き味噌

焼き味噌は木べらに味噌にみりんやネギ・クルミ・ゴマ・蕎麦の実などを合わせて焼いた物です。

味噌の香りと香ばしさを感じながら、チビリとなめてお酒を呑むと最高です。

関東では真っ黒な味噌が出てきたり、関西では白味噌を使い白ぽっい焼き味噌だったりします。

焼き鳥

焼き鳥は串に刺さった物とは違い、鳥南蛮で使うお肉を焼いた物です。

蕎麦屋で使われる「かえし」を利用してタレする場合が多いです。

甘塩っぱさがある焼き鳥はお蕎麦屋さんならではの味わいになります。

鴨焼き

鴨焼きはお蕎麦屋さんで楽しみたい一品です。

鴨肉をネギと一緒に焼きかえしをかけて焼き上げれば、至極の味わいです。

鴨ロースや鴨抜きもあったら食べてみたいところです。

加賀料理の鴨の治部煮も美味しいですね。

治部煮は小麦粉ないし片栗粉で鴨とお麩などの具材を一緒に炊いた物です。

鴨の旨味が聞いた出汁が最後の一滴まで飲み干せます。

にしん

にしん

お出汁で炊いたにしんは魚の味がしっかりしていてホロホロです。

取れる産地は北海道などですが、使用されるのは京都などが多いですよね。

行商が運んで持ってきたのでしょう。

お新香

お新香

お新香はお酒の肴にも箸休めにも食べて美味しい物です。

重たい物は食べたくないけど、酒の肴がもう少し欲しいときに食べるとサッパリします。

糠漬けから塩漬け・奈良漬け・べったら漬けなど種類は豊富にあります。

近年ではお蕎麦屋さんならではの「蕎麦つゆ漬け」や「かえし漬け」なんてのもあったりします。

天ぷら

天ぷら

蕎麦前で特に楽しみなのが天ぷらです。

王道の海老に始まり江戸前天ぷらの「キス・メゴチ・アナゴ」などもありますよね。

昔の蕎麦屋さん天ぷらは分厚い衣で作る事が多かったです。

近年では天ぷら屋さんのように「薄衣」にするところが増えてきました。

美味しいから沢山食べれそうですね。

その店その店の特徴を楽しんでみましょう。

そばがき

そばがき

そばがきもお蕎麦やさんならではのつまみです。

蕎麦粉をお湯で練って作った物がそばがきです。

昔は蕎麦粉をお茶碗に入れて、囲炉裏にあったやかんのお湯を注ぎ箸で一気にかき回して食べていました。

俗に言う椀がきと呼ばれる物です。

椀がきのメリットは蕎麦粉の香りが飛びにくい事です。

お蕎麦は加熱に弱い性質があるので、火にかけすぎると香りが飛んでしまいます。

椀がきは熱湯を注ぐだけなので加熱時間が短いことが分かります。

他にも水から混ぜて火にかけていくそばがきと、熱湯を火にかけてかき回すそばがきと3パターンあります。

味も食感も変わるので面白いですよ。

出来あがったそばがきを素揚げすると、外はカリッと中はモチッとして更に美味しくなります。

そばがき素揚げ

詳しいレシピはこちらから

湯葉刺身

湯葉刺身

お酒の魚に湯葉も良く合います。

あっさりして大豆の香りが味わえるのが湯葉の特徴です。

冷や奴の良いのですが、ワンランク上の湯葉刺身で一献傾けるとまた違った印象の変わります。

つまみには美味しいお酒

つまみには美味しいお酒

最後に蕎麦屋のつまみに合う日本酒を紹介してみます。

有名どころからレアなお酒まで5本を紹介。

日本各地のお酒を試して見るのもアリですね。

おすすめ日本酒

福井県 黒龍酒造

福井県の黒龍酒造は人気の酒蔵で出回る数もあまり多くはありません。

特に黒龍の「しずく」はレアなお酒です。

山口県 澄川酒造

山口県の澄川酒造は東洋美人が有名です。

かの大統領の手土産に献上したことでも有名になりました。

日本酒・焼酎の小野酒店
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三重県 清水清三郎商店

三重県の清水清三郎商店と言えば作です。

山形県 高木酒造

山形県の高木酒造と言えば十四代。

幻の日本酒と言っても良いくらいなかなかお目にかかれません。

ケーオーリカーズ
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新潟県 諸橋酒造

新潟県の諸橋酒造なら景虎。

米所であればお酒も旨いのが必然的です。

そんな新潟県のお酒は外せません。

美好屋酒店
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まとめ

いかがでしたか?

蕎麦屋さんの蕎麦前で一献。

〆蕎麦と一緒にもう一献。

お蕎麦屋さんのつまみを紹介でした。

お読み頂きありがとうございました。

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